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簿記 / 迷いを整理する実用ガイド

簿記の模試が合格点に届かない。総点より「取り戻せる点」を整理する

編集日:2026年11月2日|公式資料の確認日・範囲は末尾に記載

簿記の模試で目標点に届かないと、別の講座や問題集をすぐ買いたくなるかもしれません。しかし、総点が同じでも、手を付けなかった問題が多い人と、最後まで解いて知識の抜けが多い人では次に必要な練習が違います。この記事では答案を一枚の失点表へ戻し、取り戻したい点の性質を確かめます。点数の上昇や本試験の合格を予測する方法ではなく、今の教材でできることと追加の支援が必要なことを分けるための編集上の手順です。

模試を終えたら、採点の前に解いた順番を残す

採点する前に、どの順番で取り組み、どこで止まり、どの問題へ戻ったかを短くメモします。正解を見た後では、解いている最中に何が分からなかったかを思い出しにくくなるためです。厳密な秒数を取れなくても、「ここで長く迷った」「ここは見直せなかった」という記録が次の判断に役立ちます。

答案の空欄も区別します。知識がなくて書けなかった欄、時間がなくて見なかった欄、入力の操作で止まった欄は同じ空欄ではありません。全部を「苦手」とまとめると、講義を見直すべきか、時間配分を直すべきかが分からなくなります。正誤を付ける前に、自分が行った作業を残してください。

解答を見ずに再開できる問題があれば、時間を外して続きを試す方法もあります。その結果は本番形式の点数へ足さず、理解を確認する別の記録にします。「時間外なら解けた」ことを元の模試の得点に混ぜないことが大切です。

失点を四つの箱へ入れ、細かく分けすぎない

失点表の列は、問題番号、配点、失点、理由、戻る教材、次に試すことの六つ程度にします。理由は最初から何十種類にもせず、知識、手順、読み取り、時間・操作の四つへ仮分類します。どの箱に入るか迷うものは、保留で構いません。分ける作業そのものを勉強時間の大半にしないようにします。

知識は用語や処理が分からなかったもの、手順は知っているが途中の処理がつながらなかったもの、読み取りは条件を見落としたもの、時間・操作は解く前後の作業で止まったものです。これは本サイトの整理例で、試験機関や講座会社の公式診断ではありません。原因が複数ある場合は、最初につまずいた場所から考えます。

正解していても、説明できないまま選んだ箇所は別に印を付けます。偶然の正解を実力として数え続けると、次の類題で同じ迷いが残ります。ただし、正答を全部疑ってやり直す必要はありません。自分の言葉で根拠を説明できない箇所だけを確認対象にします。

配点の大きさと直しやすさを別に見る

失点が大きい項目を最初に直せばよいとは限りません。基礎の理解から戻る必要がある論点と、問題文の読み落としを防ぐ確認を一つ増やせばよい論点では、必要な時間が違います。失点の大きさの横に、何をすれば再確認できるかを書いてみてください。

「簡単に点が取れる」と断定する代わりに、「既存教材のこの例題を解き直せる」「講義のこの部分で手順を確認する」と、次の行動を具体化します。実際に改善するかは再演習で確かめる必要があります。失点表だけで合格点までの増点を保証することはできません。

苦手な大問を丸ごと捨てる判断も、総点の焦りだけで行わないでください。出題範囲全体を確認し、未学習の項目と、学習済みだが不安定な項目を区別します。公式の出題区分表は範囲を確かめる資料であり、自分に何点取れるかを示す資料ではありません。

架空の答案で、次の一手を選んでみる

たとえば百点分の練習で、知識不足による失点が十八点、手順で十二点、読み落としで六点、時間切れで十四点だったと仮定します。失点の合計は五十点ですが、この四つを全部翌週に直す計画にはしません。まず、何が連動しているかを見ます。知識不足で長く止まり、そのため最後が時間切れになったなら、二つは別々の問題ではないかもしれません。

この場合の一案は、手順で失点した論点を一つ選び、例題を見ずに解くところから始めることです。解けなければ解説へ戻り、解けたら別の数字の問題で確かめます。読み落としについては、条件に印を付けるなど自分が実行できる確認方法を一つだけ試します。改善した点数を先に予定へ書き込まず、次の演習結果で確かめます。

時間切れが多いからといって、最初から短い制限時間で同じ問題を何度も解く必要はありません。解答を覚えて速くなった場合と、初めての問題で処理できた場合は違います。数字や構成が違う類題を使い、元の問題への慣れと理解を分けるのが狙いです。

新しい模試を解く前に、前回の確認を閉じる

次の模試を購入する前に、前回の失点から一つでも説明し直せるようになったかを確かめます。模試の冊数だけ増えても、見直しが終わっていなければ未処理の情報が増えるだけかもしれません。解説を読んだ印ではなく、見ずに解けたか、途中の手順を説明できたかを記録します。

日本商工会議所は公式サンプル問題を公開しています。問題や答案用紙は公式ページから利用し、ここでは転載しません。公開サンプルは出題の形を確認する材料ですが、全部を解けば範囲を網羅できる、同じ問題が出る、といった期待は置かないでください。個別の解答質問を受け付けない案内もあるため、質問先は別に考えます。

市販の予想問題や講座の模試を使う場合は、対象級、試験年度、出題方式、解説の形式を確認します。解説動画が必要なのか、紙で途中計算を追いたいのかを失点表から決めれば、追加購入の理由が明確になります。

追加費用より、使う支援の範囲を先に決める

講座を追加するなら、何を解決してほしいかを一文にします。「模試の点を上げたい」だけではなく、「この論点の途中処理を質問したい」「未学習の範囲を順番に学びたい」と分けます。購入前に質問対象、回数、期限、回答までの目安などを公式で確認し、他社教材の質問もできると推測しないでください。

費用表には教材代、送料、質問などの追加費、受験までに必要な支出を記入します。時間表には解く時間、採点、原因整理、復習、再演習を分けます。仮に六十分の演習を二回、各三十分の復習を二回行うなら合計百八十分です。問題を解く百二十分だけを学習予定に入れると、見直しが翌週へ積み残されます。

今の教材に必要な解説があるなら、買わずに戻る案を先に試せます。安い模試を何冊も買うより、手元の一冊を使い切れるかが大切な場合もあります。価格の高い講座ほど自分の失点に合うとは限りません。

点が下がった回は、同じ条件かを確認する

次の模試で点が下がっても、直ちに学習が無駄だったとは決めません。問題の構成、未学習範囲、解いた環境、途中の中断、制限時間などが違っていないかを確認します。同じ条件でない点数を一本の成績線にしても、原因を読み取れないことがあります。

比較するときは、総点とともに、今回の練習目標ができたかを見ます。たとえば問題文の条件確認を試したなら、該当する見落としがどう変わったかを確認します。それでも改善しなければ、その確認方法が自分に合っていないか、別の原因があるかを見直します。目標を一回で増やしすぎない方が検証しやすくなります。

疲れて集中できなかった日の結果は、その事実を記録しますが、都合の悪い点をすべて環境のせいにしないことも必要です。理由が分からない失点は、途中計算や自分の考えを整理して、利用できる正規の質問窓口へ相談する材料にします。

受験日を決める資料と、合格予測を区別する

失点表は、学習の優先順位を決めるための資料です。模試で何点取れば確実に受かるという基準を本サイトは示しません。本試験の結果には、出題や当日の状況などが関わります。受験日を考える際は、必要な範囲の学習、演習機会、予約条件、講座期限を別々に確認してください。

向いているのは、模試の答案や解説が手元にあり、次の復習を選びたい人です。まだ大半が未学習なら、模試の反復より基本範囲の学習へ戻る方が適切な場合があります。解答を覚えてしまった問題で自己評価を続けている人も、評価に使う問題を変えることを検討します。

次の一歩は、直近一回の答案から、最初につまずいた論点を一つ選ぶことです。その論点を手元の教材で確認し、解説を見ずに類題へ取り組みます。それでも説明できない箇所が残ったら、初めて追加の教材や質問支援を比較しましょう。

失点表は短くし、教材の内容を写しすぎない

失点表には問題集のページと自分の原因だけを記し、問題文や解説全文を写す作業にしない方法があります。書き写しの量が増えると、解くための時間が減ります。見返したときに元の教材へ戻れる情報があれば、ノートをもう一冊作らずに済む場合があります。

勉強仲間へ相談する場合も、教材や公式サンプルの全文を共有するのではなく、自分がどの処理で迷ったかを自分の言葉で説明します。相手が同じ教材を正規に持っていれば該当箇所を参照できますが、共有方法は利用条件を守ってください。自分の考えを短くすること自体が、何を理解していないかを確かめる練習になります。

採点表を保存するときは、実施日、使った教材の版、初めて解いたかどうかも添えます。同じ問題を二度解いた結果なら、そのことを明記してください。最初の結果と再演習の結果を分けることで、答えの記憶に頼っていないかを後から確かめやすくなります。

記録の終わりには、次に確かめる日と一問を書きます。見直す予定のない失点一覧を増やすより、次の行動へつながる小さな表を使いましょう。学習記録は人と順位を競うためでなく、自分の選択を具体化するために残します。

公式情報・確認範囲

公式情報の事実と、本サイトが提案する整理・比較の手順は別です。各資料の確認範囲は以下のとおりです。